歴史遺産　シルク生地　一反 長野県上伊那の養蚕業を発展させた組合製糸「龍水社」の白絹、シルク100%です。蚕を飼育して、その繭から糸を取り出してより合わせ、一本の糸として織物にするという絹織物の技術で作られた貴重な一品です。歴史遺産である自動繰糸機、生糸検査機器など中心に古い蚕具類、糸繰り器や機織り道具を使用して作られています。 平成9年（1997）、伊那谷の養蚕・製糸業を担い、長い歴史を刻んできた組合製糸「龍水社」が幕を下ろすことになりました。駒ヶ根市は関係者より「今までの歴史・遺産を何らかの形で後世に伝承するための記念館を建設したい」との提案を受け、伊那谷の産業を支えてきた龍水社と上伊那社の歴史と、この地域の養蚕の文化を後世に残す義務があると考え、龍水社、上伊那社、JA上伊那をはじめ、国・県・地権者・高遠町（現伊那市）・長谷村（現伊那市）・大鹿村などの協力により建設を実現。駒ヶ根市の管理の下、養蚕文化の歴史の伝承、生涯学習、都市と農村の交流拠点を有した広域総合交流促進施設として平成14年4月27日、駒ヶ根市東伊那に「駒ヶ根シルクミュージアム」をオープンしています。 このミュージアムで「龍水社」の紹介、また蚕の巨大模型や様々な品種の繭、生理・生態に関する成果のパネル展示等、年間を通して飼育中の蚕を見ることが出来るようです。 この白絹は35年ほど前に着物を仕立てるため購入しましたが、使わずに暗所で保管していたものです。生地がズレないよう糸でとめてあり購入したままの状態です。見た目の汚れや色あせ劣化はないと思います。写真参照にてご確認ください。また箱はなくビニールに入っていますが、衣装ケースの中に入っていましたので、保管状況は良好だと思います。とても貴重な品物です。